神戸ハイボール豆知識

1. サンボア発祥と氷なしスタイル 大正7年(1918年)に神戸で創業した、日本屈指の老舗バー「サンボア」がこの氷なしスタイルの元祖とされています。昔は今のように綺麗な氷が簡単に手に入らず(当時は冷蔵庫を冷やすために使われていた、土の付いたような氷だった)、「グラスに氷を入れず、ウイスキーと炭酸のボトルごとキンキンに冷やして提供する」という発想で考案されたのが始まりです。これがのちに「神戸スタイル」「神戸ハイボール」と呼ばれるようになりました。

2. 伝説のバー「コウベハイボール」の誕生(昭和20〜30年代) 終戦後、神戸の街の景気が変動する中、昭和27年(1952年)〜29年(1954年)頃に、神戸・三宮に「コウベハイボール」という名前の伝説的な立ち飲みバーがオープンしました(元々はサンボア系列のお店)。この店の看板メニューが氷なしのハイボールで、当時の文化人やウイスキー愛好家たちがこぞって通い、客の9割がこれを注文したという逸話が残っています。

3. 大手メーカーによるリバイバル この神戸のバー文化に目を付けたサントリーやサッポロなどの大手酒類メーカーが近年「神戸ハイボール」として大々的にプロモーションを行ったことで、全国的にこの呼び名が定着しました。

※参考資料:神戸新聞NEXT2021.06.26